【経営者に求められる姿勢/Attitude required of management】 vol.9(最終稿/Last)
プランター型企業の肝となる「人材の適正循環」を具現化するための6つの要素である「人材募集」「面接」「教育」「就労環境」「評価」「退職」。
今日は、6つ目(最後)の「退職」についてです。
もし今「辞めて欲しい」と思う従業員の方がおいでだとしたら、御社における「人材の適正循環」はすでに機能していない、または破綻しかかっていると推察できます。
なぜなら「いつまでも活躍して欲しい」と思う人材を採用できなかったか、教育・評価して導くことができなかったためです。
その原因を相手に転嫁していては、辞めて欲しいと思った従業員が退職した後に、また次なる「辞めて欲しい人材」が生まれ続けることでしょう。
しかも、原因を相手に求めるスタンスであれば、おそらくその従業員と御社間の関係も芳しいものとは言えないでしょうから、退職後に従業員が感じた不満を吹聴される可能性もございます。例え事実と異なる情報であったとしても、悪い情報が地元で広まり、容易に誤解を解けるものではないことも鑑みると、決して望ましいことではありません。
人材の適正循環が確立されていれば、お互い納得の上で退職するケースこそあれ、「辞めて欲しい」と思う人材を生むことはありません。
高い意識で職務に臨むプロフェッショナル人材の集まりであるコンサルティング企業においては、必要とされる人材は次々とプロジェクトに招聘されるのに対し、必要とされなければいつまでも社内待機という状況に置かれます。待機期間が長期に及ぶことは価値がないことを意味するため、各コンサルタントは自己研鑽に励みますし、自身の力を発揮できる場を求め退職する人材もいます。
また、年度評価結果は各人に直属上司から通知されるだけでなく、明確に報酬にも反映されるため、直接的・間接的いずれによっても自身の評価を常に認識できる環境があることから、納得した上で退職の道を選ぶ場合がほとんどです。
コンサルティング企業と同じ環境を構築する必要はありません。むしろ各社それぞれの業態や組織に応じて適切な仕組みを講じなければ、画に描いた餅で終わります。
100問(所要時間: 6分程度)の企業診断では、御社の「人材募集」~「退職」に至るまでの適正循環度をご覧になれますので、まずはそちらから試されてはいかがでしょうか。下記URLをご一読の上、ご検討ください。
なお、弊所社是「根幹繁樹(こんかんはんじゅ)」の考えの柱でもあることから、【経営者に求められる姿勢】として開業から連日立て続けで今号まで投稿して参りましたが、これで一旦終了とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。少しでも弊所の考えや姿勢をご理解いただく機会となっていれば幸いです。
今後は不定期に、弊所の取組みや法改正、閑話休題的な位置づけでの情報を発信させていただきますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。
<English>
“Proper circulation of human resources”, the key factor of “Planter
type” company consists of 6 elements, “Recruiting”, “Interview”, “Education”,
“Work environment”, “Evaluation”, “Resignation”.
Today’s agenda “Resignation” is the last element of 6.
Is there anyone whom you want to resign?
If “Yes”, “Proper circulation of human resources” does not work at
your company since it means that you could not hire appropriate candidate nor
educate them properly.
As long as you pass the responsibility to employee, the fundamental
problem in your organization is not solved. The next candidate should appear as
soon as the one resigns.
You don’t have to want anyone to resign except for the resignation
on agreement with “Proper circulation of human resources” like consulting firm.
Consultants belonging to consulting firm tend to be divided into 2
types, “always required” and “not required” depending on their skill and
knowledge and so on.
Every consultant understands their own value through such
environment and evaluation conveyed properly by boss. That’s why self-cleaning
works.
I don’t suggest to establish the environment as same as consulting
firm. It is favorable to establish the one appropriate to your company considering
employees, customs, and so on.
I have delivered articles everyday since start-up to announce my
philosophy, policy. I’m glad if those helped you to understand me. I quit
delivering once since I’ve written all what I want to announce.
I will update this regarding legal reforms and other information
convenient to you irregularly in the future.
Regards,
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